盛大な歓迎イベントで両校のきずなをさらに深く
4月2日(金)、池袋の東京芸術劇場大ホールにて、西武学園文理小学校・中学校・高等学校とイートン・カレッジ共催の「イートン・カレッジ聖歌隊コンサート 歓迎イベント」が実施されました。
今回のイベントを心待ちにしていた保護者の方も多く、開場時間になると長蛇の列ができました
イートン・カレッジは1440年の創設以来、19名もの歴代首相をはじめ、各界に多くのエリートを輩出しているイギリスの名門パブリックスクールです。西武文理が掲げる基本理念「レディー&ジェントルマン教育」の手本とした学校でもあり、毎年夏にはイートン・カレッジ・サマースクールに何人もの学生が参加するなど、深い交流を重ねています。
そのイートン・カレッジの聖歌隊「イートン・カレッジ チャペル・クワイヤー」は世界的に有名な聖歌隊。同校が誇る伝統の一つで、青年と少年で構成された聖歌隊が織りなす清らかで美しいハーモニーは世界中の人々を魅了しています。
今回のイベントでは、西武学園文理高校の吹奏楽部、中学・高校の合唱部、小・中・高校のハンドベル部が演奏をした後、イートン・カレッジ聖歌隊のコンサートを実施。会場には西武文理の全校生徒とその保護者が集まり、約2000席の会場が満席となりました。
「今回のような国際教育ができることを光栄に思います。イートン・カレッジの教育方針はわが校の教育のモットーとするもの。この記念すべきコンサートを通し、本校も世界に羽ばたきたい」と、理事長でもある佐藤英樹校長先生が歓迎のあいさつをし、西武文理生による演奏がはじまりました。

イベントの舞台となった東京芸術劇場は、プロのオーケストラも使用する本格的なコンサートホール

今回のイベントを心待ちにしていた保護者の方も多く、開場時間になると長蛇の列ができました
西武文理生とイートン・カレッジ聖歌隊の夢のコンサート

数々の大会で賞を獲得している吹奏楽部。その実力は折り紙付きです
トップバッターは、高校吹奏楽部です。高校の吹奏楽部は、日本管弦合奏コンテスト全国大会の優秀賞をはじめ、数々の大会で入賞経験がある実力派。息がぴったり合った序曲から聴衆を引き付け、その圧倒的な迫力と美しい音色に、盛大な拍手が送られました。
続いて、合唱部の演奏に入ります。女子のソプラノ、メゾソプラノと男子のアルトコーラスのハーモニーが美しく、こちらも聴衆を魅了します。合唱部も「埼玉県合唱コンクール」などで賞を受賞しているだけあり、澄み切った歌声が会場を包みます。
ハンドベルの演奏では、全員が心を一つにして、美しい音色を響かせます。小学生から高校生までと、幅広い年齢の生徒が一つにまとまるためには、相当練習を重ねたことでしょう。一人ひとりが一音ずつのベルをしっかり振り、ていねいに曲をつむいでいきます。客席からは笑顔と拍手が送られました。
休憩をはさんだ後は、いよいよイートン・カレッジ聖歌隊のコンサートです。赤い衣装に身を包んだ生徒たちが登場する姿は堂々としており、歴史と伝統を感じさせます。聴衆が期待を込めて見つめるなか、戴冠式聖歌の「アイ・ワズ・グラッド」からスタート。パイプオルガンの荘厳な音色、美しいボーイソプラノと青年のアルトが見事に調和し、会場を神秘的な空気で包みます。聖歌隊40人が、力強さを感じさせる曲から、繊細でやさしさを感じさせる曲まで、多彩に楽しませてくれました。途中には「赤とんぼ」や「荒城の月」など、日本の名曲も合唱。しっとりとした歌声で、日本人の合唱とはひと味違う雰囲気で聞かせてくれます。中盤では、おなじみの赤い衣装からカジュアルなスーツに着替え、クラシックな曲だけではなく、最近のヒット曲をアレンジした曲も披露されました。
聖歌隊のコンサートが終わると、2人の小学生が聖歌隊のメンバーに花束をプレゼント。
西武文理とイートン・カレッジの生徒は初共演でしたが、今回のイベントで両校に強くて太いきずなをつくったことでしょう。今後も両校の交流がいっそう活発に行われることが期待されます。

タイミング良くベルを一つずつ振り、美しい曲を奏でるハンドベル部の生徒たち

カレッジ・チャペルにて平均週3回歌い、7回ものリハーサルをこなした聖歌隊が、磨きをかけた美声を披露

感謝の気持ちを込めて、子どもたちが花束を贈呈。次回のイベントの開催も期待されます

パイプオルガンの演奏も見どころの一つ。
荘厳で心地よい音色を聴かせてくれます

中盤ではスーツに着替え、ポップな歌を合唱。
幅広いジャンルの曲目で聴衆を楽しませてく
れます

今回の交流によりイートン・カレッジと西武学園文理の両校の間には強くて太いきずながつくられました
※出典元:進学教室サピックス小学部発行「さぴあ」